ルールと注意
S×Lを作ったうちの一人で、今も龍大で実習助手として働いています。須賀です。こんにちは。
S×Lの古狸だと思ってください。笑

さて、S×Lにはいくつかルールがあります。それについて少しずつ説明させてください。

1.他の人のセクシュアリティを無理に聞かない
言いたくない人もいるだろうし、最初はノンケのふりをしたい人もいると思う。
何回か活動に参加する中で次第に打ち解けていけばいいから、最初から無理を強いるのはNGです。

ただ、既にカミングアウト済みのS×Lメンバーもいたりするから、まずは交流会に来てみて下さい!


2.セクシュアリティについて、少しだけ勉強してみてください
本っっっ当に必要最低限だけです。マナーと言ってもいいです。
僕はゲイなのですが、ホモと言われても別に気にしません。最近はそういう人も増えているみたいですが、中にはすごく気になさる方もいます。
同じように、「レズ」という表現を嫌われる方もいます。「レズビアン」とか「ビアン」という風に言えばいいかと思います。

他にも性病についてや、差別について、誤解や日本のこと、欧米の歴史なんかを僕がたぶんぶつぶつ呟いたりすると思います。
まずは自分の中で決め付けず、色々な誤解を異性愛者の方も、セクマイの当事者の方もしているので、まずは確かな知識を持ってください。
そして、それは一番重要なことにも繋がります・・・


3.政治的な活動にS×Lは参加しません
あくまでもS×Lとして、ということですが。
具体的にはパレードやセクマイ向けのお祭、映画祭などのイベントなどです。
そういうものとは縁のない、学生のセクマイ同士の交流会などはS×Lも参加します!

どういうことなのか。たとえば社会学で同性愛のことを学んだりしたら、パレードってすごく重要なことだと理解できると思います。
パレードは1969年、アメリカのニューヨークにあったゲイバー「ストーンウォールイン」に、警察が不当な手入れをしたことから始まった
世界最大のセクマイの暴動です。
これを「ストーンウォールの暴動」とか言います。

これを模して、パレードが行われるようになりました。アメリカやカナダ、ブラジルなどでは熱狂的な「お祭」として行われますが、
日本ではそうでもありません。
日本は欧米と同じ差別の文脈性を保持していません。これだけは確実です。
ですが、当然問題がないわけではありません。

まして、主義・主張が絡むと、どうしても「何が政治的に正しいのか」という話になってしまいます。
そうした「政治的なこと」から解放を目指す人たちがいてもいいけれど、少なくともS×Lではそれをしません。それは本当に苦しい道ですから。
S×Lはそういう政治的な側面じゃなく、人と人との関係から何かを変えられないか。急激に、ラディカルではないかもしれませんが、少しずつ、みんなの意見を寄せ合って、着々と前を向いていきたいんです。

ですから、繰り返しになるかもしれませんが、何が問題なのかをもう一度確認して、みんなはどう思っているのかも確認して、本当に必要な支援って、一体何なのかを問い直して、実践していきたいというのが、S×Lの最終的なゴールなんです。


異性愛者としてS×Lの2代目代表をしてくれたフィーフィーの言葉がとっても好きなので、何度でも引用します。

「どうやったら仲良くなれるのかが知りたい」

政治的な方法だけではないと思いたいんです。まずは対話があって、そこから本当に問題が浮上して、はじめて政治的な文脈に繋がるはずなんです。
こうした甘っちょろい理想論と、希望で、S×Lは今も活動できています。
もし、こうした甘っちょろい理想論を受け入れてくれるという人がいたら、セクマイ、異性愛者、どんな人でも来てください!


長くなりましたが、以上3点だけ、注意して下さい。

須賀